正月も明けましたが、この時期よく話題なるテーマに”正月太り”があります。
今回は、GlimSCは体重を減らすことがトレーニングの1番の目的の方はオススメしていません。ですから、普段はあえて体重にまつわることを書かないのですが、よくある話題なので今回は書いてみました。
正月太りはあると思いますか?
お正月が過ぎて体重計に乗ってみたら体重が増えているのだから、
正月太りとは私のことだ!
私がそれだ!
そのように考える方もいると思います。
そのように考える方がいるから正月太りという言葉があり、その言葉を用いた宣伝コピーと商売もあるのだと思います。
でも、”正月太り”には、根拠がなく体重が増えたあなたを不安にさせるだけのお化けのような存在かもしれませんよ。
沢山食べたという事実(気がする)と体重計の数字
沢山食べたという事実とそれを証明するかのような体重計の数字から、太ったと考えたくなるのは良く分かります。
でも本当にそうでしょうか?
確かにお正月の間は、多くの人が自他ともに認める位食べていたという事実があるかもしれませんが、実際はそれほどでなくても、数日間で1番印象に残っているのが食べていたことという若干の認知の歪みもあるケースもあるように思います。
そして体重計の数字の中身も考える必要があります。
短期的な「体重が増えた=太った」でしたか?
「体重が増えた=太った」という意味であるならばそうかもしれませんが、本当にそれで良いのでしょうか?
太ることを気にされる方がよく気にされているアレ。
それは脂肪ですよね?
「体重が増えた→脂肪が増えた」が多くの方が避けたい事実ではないでしょうか?
数日の間に増えた体重の内訳は、脂肪ではなく水分
数日間で脂肪が体重計の数字を大きく動かすほど増えるということはありません。
増えたのは脂肪ではなく、水分と考えるのが適切です。
食事により取り込まれた炭水化物は体内でグリコーゲンという形で一旦保存をされますが、その時に1g当たり2.6〜2.7gの水分を吸っています。この水分の増加が体重の変化としてみえるわけです。
ですから普段、炭水化物を気にして少し控えめにしている方ほど、普段が少なすぎるために短期的な体重の変化がみられる可能性もあることも踏まえて考えた方が良いかもしれません。
「やっぱり炭水化物は悪」と考えずに、増えたのは水分だと正しく理解しましょう。
正月太りという幽霊を生むのは節制する気持ちと不安
ここまで書いたことは、普段であればそんなの当たり前と考えている人が多いはずです。
それなのに正月太りがあると考えてしまうのは、普段は節制している(時に節制し過ぎている)方がお正月の間の食生活に罪悪感を覚える心理が要因となり、体重計の数字が正月太りという実際には存在しないお化けを見させているのではないでしょうか?
正月太りはありません!それを踏まえて焦らずに
正月太りというのはありません→数日で起きる体重の変化と脂肪量の増減は関係ないから
このことを抑えておきましょう!
実際には多くの方が、普通の忙しい日常になると体重もそれなりの数字になるはずです。
もし、体重が戻らないという方は正月や増えた体重に問題があるのではなく、普段から自分が適切だと考えている体重や食生活が適切かを見直すことをオススメします。(普段が少なすぎる、バランスが悪い可能性があります)
見直す前に、正月太り解消!と焦って急にキツイ運動や偏った食事で体重を減らそうとすることが1番の悪手ですよ。正月太りという言葉に気持ちが揺れた方は、間違った認識で間違った努力をしないためにも年の初めに考えてみてはいかがでしょうか?
餅好きなオザワ、久しぶりに餅つきもしました
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元旦の朝のお雑煮には餅を5個(粉が焦げてしまいました) |
年末には久しぶりに餅つきをし、お正月はお餅を食べて過ごしました。
ちなみに、今回の記事は箱根駅伝で「給水おじさん」として話題?になった八田先生の本も読み返して書きました。