筋力トレーニングはフォームが大切。
このことは、少しでも筋力トレーニングをやったことがある人なら常識になりつつあると思います。
その上で次に知っていただきたいことがあります。
それは、運動の名前は同じでもフォームが異なる場合があることです。
運動の名前は同じでもフォームが違うとは?
運動の名前(腕立て伏せ、スクワットなど)は同じでも、フォームが違う場合があります。
どちらか正しく、どちらか間違いではなく。
例えば、腕立て伏せでの床についた手の左右の幅の違い。
筋力トレーニングではどこの筋肉を使うのかという会話をされると思いますが、その使う部位が手の幅を変えることで調整ができます。
大胸筋を使いたいはずの人にとって、手幅の狭いフォームは間違い
手の幅を狭くすると上腕三頭筋を使うフォームになります。つまり、腕立て伏せとしては間違いではなくても、大胸筋を使いたくて腕立て伏せをとり入れた人が手幅の狭いフォームを正しいフォームとして実施するのは適切ではないことが分かると思います。
ですから、ネットや雑誌などを参考にしたり、人からアドバイスをもらったりした時に運動の名前だけでやり取りをすると、その正しいフォームはあなたには適切ではないケースが生じる可能性があります。
大切なのは、あなたに正しいか
広い意味では正しいフォームであっても、目的や実際に取り組む人の身体能力などを考えると適切ではないことがあります。SNSなどネット上でもフォームが正しい、正しくないで意見が分かれているケースでも、そもそも何のためにその運動を取り入れるかを抜きに、目の前のフォームだけで話をしているとことで話が平行線になっているようなケースも見かけます。
目的から運動を選ぶ、そして目的に合った正しいフォーム
あなたが何をトレーニングで実現したいから、適切と考えられる運動を選びます。
運動を選んだら正しいフォームで実施する必要がありますが、正しいフォームも目的にあっているのかを確認しましょう。
パーソナルトレーナー選びでも考慮が
パーソナルトレーニングを利用される方の目的は大きく2つに分けられます。
- 運動機能の向上
- 見た目の改善
どちらも改善して困る内容ではないので、少なくない人が両方!かもしれませんね。
でも、トレーニングでより適切な具体的な方法は違ってきます。
そのために、見た目の改善ボディメイクと言われるトレーニングが得意な人と、スポーツ選手などの指導が得意な人のどちらを選ぶかは、あなたが優先する内容を元に考えることをオススメします。
どのような目的のためであっても怪我をするリスクがないことが正しい
フォームというと成果にだけ目が行きがちですが、フォームについて正しいと言うための絶対的な条件は、怪我をするリスクがないことです。
実際のトレーニングでは、人はミスをする可能性があるためいつもは正しいフォームで実施できていても、何らかによりミスをして怪我をすることはゼロではありませんが、準備の段階としてはリスクをゼロにできるように努める必要があります。そのために重要なのがフォームです。
怪我をしては成果を得られない
どんな目的のためであっても、トレーニングでは運動をする前から怪我のリスクが高い状態で実施することは避ける必要があります。
そのために重要なのが”正しいフォーム”です。
