ゴルフ、テニス、野球など、特に体を回すような動きが含まれるスポーツでは「腰を回す」という言葉は今でも使われていると思います。それと同時に「股関節を使う」という言葉もよく耳にすると思います。
この2つ、話を聞いていると全く同じことを伝えるために使われている場合もあるのですが、話し手と聞き手と認識が違っていて違っていて混乱したり理解しているようでしていないということも起きているようです。
そして時にその点が噛み合っていないと実害が発生します。
「股関節を使う」ってどういうこと?
「腰を回す」と腰痛が?
そのような方にも読んでいただきたい、今回はよくある表現「腰を回す」を整理します。
「腰を回す」は2つのケースが考えられる
「腰を回す」という表現の場合、大きくわけて2つのケースが考えられます。
- 腰(骨盤)が地面に対して回っている
- 腰(腰椎)を回す(捻る)
腰が指す体の部位が違っている
まず、同じ”腰”という言葉を使っていますが具体的に体の部位であらわすと骨盤と腰椎(背骨の1部)という違いがあります。
これだけで大分意味が違ってしましますよね。
「腰(骨盤)が地面に対して回っている」は、あくまで腰(骨盤)が地面に対して回っているです。腰自体が体の中で動いているとは言っていないのに対して、「腰(腰椎)を回す(捻る)」は腰そのものを回している(結果的に地面に対しても回っている)という状態です。
腰(腰椎)を回すはNG
2つ目の腰(腰椎)を意識的に捻ろうとするのはNGです。
もし、こちらの意味で「腰を回す」と認識をされていたらそれはあらためてください。
「腰(骨盤)が地面に対して回っている」の動きは「股関節の動き」
「腰を回す」(地面に対して腰(骨盤)が回る)その動きは、「股関節」が動いたことで生じる動きです。
「腰を回す」→「股関節を使う」
今では「腰を回す」と言わずに「股関節を使う」という表現が主流になったと思いますが、実際にはまだまだ過渡期のようにゴルフやテニスの指導者ではなく、トレーニングの指導者の立場としてトレーニングを受けていただく方と話をしていると感じています。
分かっている人や1度考えればそう難しいことではありませんが、昔からスポーツをしている人ほど「腰を回す」という表現を何気なく使っていると思いますが、その意味をあらためて考えてみてはいかがでしょうか。
今年のF1とMotoGP、期待出来るシーズン初めの角田選手と小椋選手。
まだまだシーズンは長いので期待してみていきたいと思います。