本当は夏も元気に過ごしたいのに「私は暑さに弱い体質だから仕方ない」 そう考えている方は、少なくないと思います。
ただ、近年の夏の暑さは、大人が過去に経験してきた暑さとは違ってきているため、自分が暑さに弱いのか、最近の夏が暑過ぎるのかということをまずは、分けて考える必要があります。
一定の条件を超えた環境では、運動などを避ける
一定の条件を超えた環境では運動などを避けることが基本です。
気温、湿度など一定の条件を超えている場合は、暑さに弱いと頑張るのではなく、暑過ぎるので運動などを避けることが1番です。
暑い期間が長くなっていることに少しでも適応するために出来ることはないか
5月、6月から9月が一昔前の夏の暑さのように暑い期間が長くなっていることには、対応できることを考えることが現実的な話になるかと思います。
まず、「私は暑さに弱い」という前提はどこからきているのでしょうか。
例えば、体力がないから運動が苦手なのか、運動が苦手で運動をしてこなかったから体力がないのかと同じように考えられないでしょうか?筋力が弱いという人でも、筋トレをすればその人なりに強くなりますよね。
では、「暑さに弱い」というのはどうでしょうか?
そんな、自分を「暑さに弱い」と決めてしまっている人に知ってほしいのが、暑熱順化という考え方です。
「暑さに弱い」と思うから避ける、避けるから弱い状態が続く
- 暑いから外に出ない
- 暑いから運動をしない
- 暑い日は冷房の効いた部屋から出ない
自分は暑さに弱いからと、上に書いたような暑さを避ける行動をとり続けることで、さらに暑さに弱い状態を作り出してはいませんか?
子供の頃、学生の頃は、通学のために車も公共交通も使わずに、歩いたり、自転車を使っていたりしていた方が多いと思います。また、部活や授業などでも屋外の活動をしていたと思いますが、大人になると、ある程度避けることができる環境にいられるますよね。
もちろん、近年では体温を超えるような気温になることもあります。
そのような環境で無理をして活動する必要はありませんが、暑い環境を避け続けていれば、暑いときには汗が出ることで体の熱を逃すという、体の暑さに対する最も分かりやすい反応が生じる機会を、結果として奪っていることになりますよね。
暑さに慣れるとは、精神面ではなく体に実際に起こる変化のこと
「慣れる」という言葉は精神的な意味に取られる方もいるかもしれませんが、暑さに慣れるための行動をすると、暑さに対応するために実際に以下のような変化が起きます。
- 汗のかき始めが早くなる
- 汗の量が増える
- 汗の塩分濃度の低下(塩分を失いにくくなる)
- 深部体温の低下
- 血流の増加
など、暑さを逃し、身体機能を維持するための能力が向上します。
汗だけにフォーカスしても、汗のかき始めが早くなり、量も増えることで熱を逃しやすくなります。さらに汗で塩分を失いにくくなるため、体液のバランスを保ちやすくなります。
その変化を引き出すための過程が暑熱順化
体を暑い環境に適応するように慣れさせる過程・方法を暑熱順化といいます。
この方法には、少し暑い環境で動くというものだけではなく、お風呂(40°程度)やサウナなど高温の環境も用いることができます。
慣れるのは意外に?早い
アスリートなのか一般の方なのか、元の身体能力や必要とされるレベルが違うため一概には言えませんが、アスリートを対象にしたものでは、2日目から変化は現れ、1週間ほどで汗の量が増え体温が上がりにくくなるなどの順化が起こるようです。
まとめ
無理は禁物ですが、自分を「暑さに弱い」と決めてしまう必要はありません。
人の体には暑さにも適応する力があります。
「少しずつ慣れて汗をかく」という気持ちで行動を変えてみることからはじめてみてはいかがでしょうか。
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