「体幹」とか「体幹トレーニング」という言葉の関心はまだまだ高いようです。このサイトの更新記事でも、トレーニングの用語の中でよく読まれています。でも、以前の記事にも書きましたが、GlimSCパーソナルトレーニングのサイトのコンセプトやパーソナルトレーニングの紹介ページには「体幹トレーニング」という言葉は使っていません。
そして、GlimSCパーソナルトレーニングで「体幹トレーニング」と呼ばれる運動を全くおこなっていないかというとそのようなことはありません。
今回は視点を少しかえて「体幹トレーニング」と呼ばれているような運動もおこなっているのに、その言葉を使わない理由を書きたいと思います。
体幹を鍛えたいと考えている方の目的にあわせたトレーニングを
「体幹トレーニング」という言葉は使っていませんが、体幹を鍛えたいという方の目的にあったトレーニングを提供しています。ただし、その方が体幹を鍛えるためのトレーニングと考えた運動と、全て一致しているかは分かりません。そうしたことが使わない理由でもあります。
「体幹トレーニング」という言葉からどんな運動を思いうかべますか?
「体幹トレーニング」といってイメージする運動に以下のような運動は入っていないでしょうか?
・不安的なところで運動する
バランスボール、BOSU(ドーム型の器具)などを用いた不安定な場所で運動をする。
このような運動で向上すると考えられる能力は、バランスボールやBOSUなどその器具の上で上手に動くことができるようになる能力でしょうか。でも、ほとんどの方はこれらの器具の上で動くことが上手になりたいわけではありませんよね?少し足場の悪いところでスポーツをするとしても、バランスボールの上でゴルフやサッカーをしないですよね。そうすると、これらの上で上手に動けるようになる運動が役立つと考えるのはなぜでしょうか?筋力を向上させるのであれば、安定したところでおこなったほうが安全ですし効率的です。
この記事のタイトル画像のような方法は、画像を利用させていただいていて申し訳ないですが、
「何やってるの?」
という分かりやすい例です。
・インナーマッスルを鍛える
体幹トレーニング以前からある言葉ですよね。(インナーマッスルという言葉も本当はつかいたくないです。)そしてインナーを鍛えるも体幹トレーニングと結びつけて話をされる方が多いかと思います。この場合、筋肉を外側(アウター)といわれる部位と分けて考えてみえるかと思います。ですが、それぞれ別々に動かす必要があるわけではなく、それぞれに役割があり共同して1つの動作をなりたたせています。つまり少なくともトレーニングの際には、別々に鍛えようと考える必要はないというわけです。こうした運動の「注意書き」に、「軽い重り、軽い負荷で」などと書いてある場合があるかもしれませんが、大切なの適切なフォームを守ることであり、そのフォームでできる「重さ、負荷」でおこなうことと考えています。
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「体幹トレーニング」と呼ばれている運動だけでは
あなたがパーソナルトレーニングなどを受ける目的が、「体幹トレーニング」をすることであるならばよいのかもしれません。でも多くの方は「何か」他の目的や目標があり、その手段として見かけることが多くなった「体幹トレーニング」や「体幹」に興味を持たれたのではないでしょうか。そのような興味をもっていただくきっかけとしてよくても、それだけでは足りないのが現実です。それにも関わらず、「体幹トレーニング」を特別なもののように扱うことは、流行の運動をとりあげているだけではないでしょうか。
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少なくともトレーニングを提供する側が売りにするのは恥ずかしい
定義もなく、上にも書いたような絶対におこなわない「?」な運動も含まれています。
「恥ずかしくて使えない」
ですから、今後もGlimSCが「体幹トレーニング」を宣伝することはないでしょう。
本当にトレーニングをしたい方に失礼
流行や面白そうな器具を使ってみたいのではなく、目的のために「トレーニング」をしたいと考えている方に失礼だと思います。
まとめ
言葉は難しく、同じ単語の意味することが違うと話が噛み合いません。そうしたスキマを埋めるために少しでも伝える表現力は必要ですしイロイロ考えていますが、このような新しい言葉に振り回される労力を目的のためにどのようなトレーニングが必要かについて、お客様とお話するほうが効率的かと考えています。