パーソナルトレーニングジムのwebサイトなどでパーソナルトレーニングの流れを説明する部分で”トレーニングの後にストレッチ”を実施しているのをみたことはありませんか。
実際にGlimSCにお問い合わせをいただいた際にも、”トレーニング後のストレッチ”のことを聞かれることは少ないので、トレーニングをした後はパーソナルトレーナーがストレッチをしてくれるのが、パーソナルトレーニングだとイメージされている方も少ないようです。
ちなみに”ストレッチ”と言っても色々なイメージがあるかと思いますが、今回の記事で扱うストレッチとは「伸ばしたらそのまま静止しておこなう」ストレッチのお話です。
GlimSCでは実施しません!
パーソナルトレーニングの提供するサービスの1つのようなイメージを持たれている”運動後のストレッチ”ですがGlimSCでは実施しません。パーソナルトレーナーが利用する方に実施するのか、ご自身で実施してもらうかにかかわらず、筋力トレーニングの最後に実施をすることはありません。
ただし、トレーニング前のウォーミングアップとして違うタイプのストレッチとも呼ばれることもある運動を実施することはあります。
筋トレの後にストレッチをする実用的なメリットがないから
パーソナルトレーニング後にストレッチを実施しないのは、実用的なメリットが少ないからです。
筋力トレーニングの後にストレッチをしないと体が硬くなるのでは?
筋力トレーニングをすると体が硬くなると思われているためにストレッチが必要と考えている方もいると思いますが、それは間違いです。適切に筋力トレーニングを実施することで硬くなることはなく、可動域・柔軟性は向上します。しかも筋力トレーニングは可動域が向上するだけではなく当然ですが筋力も向上します。
つまり筋力トレーニングは一石二鳥です!
筋肉痛を軽くできるのでは?
筋肉痛を軽減する効果もないと言って差し支えありません。
時間を有効活用するには筋力トレーニングでは?
パーソナルトレーニングに何を求めるかは利用者の方次第ではありますが、体の能力を向上させたいならば、体の能力を向上させる筋力トレーニングに時間を使うことが時間の使い方として適切です。
パーソナルトレーニングは多くの場合が時間制ですよね。
その貴重な時間を実用的なメリットがない、トレーニング後のストレッチに使うのは勿体無いと思いませんか?
それにも関わらず、筋力トレーニング後のストレッチの実施をしていることをアピールしているジムがあるのはなぜか考えてみましょう。
専門的な適切さを伝えるよりもニーズに合わせる
パーソナルジムが筋力トレーニング後のストレッチはしなくて大丈夫と理解していたとしても実施している理由として考えられるのは多くの一般の方がトレーニングの後のストレッチは大切と考えているのなら、そのニーズに応える方がジムにとってもメリットがあるという判断をしているからです。
また、筋力トレーニングの後のストレッチの時間は利用していただいている方と話をしやすいタイミングになります。その時間でコミュニケーションをとることをメリットと考えている場合もあるかとは思いますが、これは多くはジムの側の都合です。トレーニングに必要な会話は、筋力トレーニング中にセット間の休息の間で十分に可能ですから無駄な時間だと思いませんか?
どのように判断するかはあなた次第
「癒し、リラックス気分」を求めるなどの理由でストレッチを希望するという方を否定するつもりはありません。ですがまずは、実用的な効果はないことに時間とお金を使っていることを認識した上で考えていただけたらと思います。
あなたがパーソナルトレーニングを自分が体を動かすことで体の能力を高めるための時間だと考えるのであれば、筋力トレーニングの直後にストレッチに時間を使うより時間一杯トレーニングに使う方が良い選択ですよ。
過去に同様の内容で、他の視点も入れた記事も書いています。
ストレッチはパーソナルトレーニングの最後に必要か?