”パーソナルトレーニングは、1人1人の合ったトレーニングができる”
これは、ほぼ全てのパーソナルトレーナーが言っていて、利用される方も当たり前に期待をすることとして考えていると思います。でも、あることが欠けると”1人1人に合ったトレーニング”が実現しなくなります。
パーソナルトレーニングで実際に運動をするのは利用される方
パーソナルトレーニングでは、まず初めに利用される方の目的・悩みを伺い、次に実際に体の状態などを考慮し、具体的なトレーニングの内容をパーソナルトレーナーが考えます。
この内容を、実際のトレーニングの中で適切に行えなければ”1人1人に合ったトレーニング”が実現しません。
パーソナルトレーナーの意図が伝わった時に、利用される方は適切な努力が出来る
カウンセリンを元に考えた内容が適切で合っても、その時点ではパーソナルトレーナーの頭の中にあるだけです。実際に運動をする利用される方に適切に伝わることが最初の1歩になります。伝わることで完璧ではなくても適切な努力をすることが出来ます。
同じ内容でも1人、1人伝わる方法も気にする点も違う
同じ運動でも、その運動を適切におこなっていただくために必要な過程と方法が違います。
伝わりやすい方法「言葉・見本を見せる・触る」が違う
人によってどのように伝えると伝わるのか違ってきます。
伝える方法は「言葉・見本を見せる・触る」など色々な方法がありますが、言葉を使っても説明的な方がよい方もいれば、感覚的に例え話などがよい方など様々です。
適切なフォームに導く道筋が人の数だけある
SNS、本などで「このようにやりましょう!」というように、不特定の方に向けて運動の仕方を説明しているのがありますが、それだけではほとんどの方が適切に出来ないのが実際です。
それは、その方法が適切で合ったとしてもその方法に近づけるために必要な努力と道筋が人によって違うからです。
例えば、「反らないように」というよくあるエラーに対する注意を守ろうとしても出来ない、自分が反っているのかいないのか分からないという経験をされた方もいるのではないでしょうか?
それは、あなたが不器用なわけではなく、「反らない」は単なる事実を示しているだけで、具体的にどう気にすれば良いのかが書いていないだけです。
日々のパーソナルトレーニング指導はどう伝えるかが9割
適切な内容を考えることはもちろん大切ですが、適切に行うことが出来るように色々な方法を使って伝えて導くことがパーソナルトレーナーの真価だと考えています。
そのために、1人1人の方に合わせてどのように伝えると適切に伝わるか、日々のパーソナルトレーニング指導でいつも考えていることです。
そして、他人である以上、「伝わっているけど、伝わっていないかも」と言うことを、いつも頭の隅に置いておく必要があると考えています。
映画「どうすればよかったか?」を観てきました
ある家族のドキュメンタリー映画です。
少し前の時代に起きた出来事のため、今の考えで「どうすればよかったか?」を考えることは難しく、そのような見方をする必要はないと思いました。家族にもそれぞれの人格があり、伝わるとは限らず、自分の正義があることの難しさになんとも言えない気持ちになりました。