怪我をしたくない。
年齢に関係なく、スポーツや日常で体を動かす機会の多い方ほど、関心の高いテーマではないでしょうか?
では、怪我を減らすために出来ることとして最初に頭に浮かぶのは何でしょうか?
怪我をしないためにストレッチをする
怪我の予防と言ったら、昭和の頃から令和の現在までストレッチ!
そのようなが考えを多くの人が持っていると思います。
これは、これまでにパーソナルトレーナーとして多くの方の話をする中で実感していることです。
運動の前後や日常でお風呂あがりにストレッチをするなど、タイミングや頻度は違っても怪我の予防にはストレッチという認識されている方が多いのは間違いないと思います。
怪我を防ぐには、硬いのは悪、柔軟性が高い方が良い
では、なぜストレッチが良いと多くの人が考えているかというと、根本にあるのは体が硬いと怪我をするという考えがあるからですよね。だから、怪我をしたくないのであれば、体の柔軟性を向上、保つためにストレッチをする。
では、客観的な事実としてストレッチの傷害を防ぐ効果、本当のところはどうなのでしょうか。
ストレッチは怪我の予防に役立つとはいえない
ストレッチは、怪我の予防に対して役立つとはいえないことが研究によってわかっています。
研究では何もしないグループとストレッチをしたグループとの比較では、何もしていない群と差がほとんどないという意味です。
ここでおさえておきたいのは、多くの人がイメージしている柔軟性が高いことが怪我を減らすことに役に立たないと言っているわけではありません。まずは、シンプルにストレッチは怪我の予防に対しては役立つとはいえないという事実があると理解をしてください。
筋力トレーニングは傷害予防に効果
同じ研究の中で、筋力トレーニングを実施したグループと何もしないグループとはもちろん、ストレッチをしたグループとを比べた場合、筋力トレーニングをしたグループの傷害発生が少ないことが研究によってわかっています。
これはストレッチが怪我のリスクを減らすのに役立っていると考えている人にとっては、理解し難いことかもしれません。
その要因の1つには筋力トレーニングに対する誤解があるからだと推測しています。
筋力トレーニングは体が硬くなるのでは?という誤解
筋力トレーニングをすると、体が硬くなると考えている方がいたら、それは誤解です。
体が硬くなると怪我をすると考えてストレッチをするわけですから、体を硬くすると筋力トレーニングについての誤解があれば、怪我のリスクを減らすことがイメージできないのは当然かと思います。
筋力トレーニングは筋力だけではなく柔軟性も向上する
筋力トレーニングは適切に実施することで、筋力だけではなく柔軟性も向上します。
反対に効果的に筋力トレーニングを実施しようとする際には、適切な可動域で動作をおこなう努力が必要になります。
つまり、筋力トレーニングで柔軟性は向上するし、筋力トレーニングを効果的に実施するためには柔軟性が必要となります。
怪我の発生率は3倍違う
ちなみ先程の研究では、筋力トレーニングを実施した場合とストレッチを実施した場合の怪我の発生率は、ストレッチの方が約3倍多いという結果があります。(筋力トレーニングはストレッチの約1/3まで怪我を減らせる)
この数字で納得ができない方はこのようなイメージをすると理解できると思います。
柔らかいだけではなく、その領域をコントロールするためには力が必要
どれだけ柔軟性を高めたとしても、体の関節の動く範囲には限界がありますよね。
ですから、その動く範囲の限界の前に止める必要があります。
止めるために必要な要素の1つが筋力
特にスポーツでは速い動作を止めたり、強い力で物を動かしたり、人と接触します。
ですから、大きく動くだけでは不十分で、その動く範囲をコントロールするためには筋力も必要になりますよね?
このように考えると、筋力と柔軟性が同時に向上することができる、筋力トレーニングが傷害のリスクを減らすという研究の結果も納得できませんか?
まとめ
今回の話の中で、経験的に筋力トレーニングが柔軟性を向上させることを理解ができないという方もいるかと思います。そのような方で、スポーツや動作を改善するために筋力トレーニングをしているのであれば、ストレッチなど他のことを色々とするよりも筋力トレーニングの方法を、まずは見直されることをお勧めします。
