スポーツのために筋力トレーニングを始めようと考えた人は、何のために筋力トレーニングをするのかをしっかり抑えた方が良いのはもちろんです。
その中でも、今回は具体的なトレーニングの方法ではなく、根本的な考え方と始める前に知っておいて欲しいことがあります
スポーツが得意だから筋力トレーニングは簡単なのか?
スポーツのために筋力トレーニングをする場合、最初に知っておくべきことがあります。
スポーツと筋力トレーニングは別物と考えておく
スポーツも体を動かします。
筋力トレーニングも体を動かします。
日常生活よりも負荷をかけて体を動かすという点は共通しています。
そのため、筋力トレーニングをスポーツの延長のように考えてしまうのも分からないわけではありません。
ですが、スポーツのための筋力トレーニングだからこそ、1回分けて考えましょう。
その中で具体的なトレーニングの方法ではなく、取り組む際の意識と考えに絞って書きます。
スポーツが得意なことがマイナスに働く可能性がある
スポーツが得意な方に共通するのはポイントをあげてみます。
- 競争が好き
- 力が強い
- 体が強い
- 気持ちが強い
- 上手にできる
どれも抽象的な表現ですが、上記のいずれかは当てはまるのではないでしょうか?
でも、これらの要素は筋力トレーニングでもプラスにもなりますが、スポーツとは違うという前提を忘れるとマイナスにもなる要素です。
トレーニングは苦手なことにも向き合う機会
スポーツが得意な方の長所がなぜマイナスになる可能性があるのかというと、トレーニングは得意を伸ばすだけではなく、苦手とも向き合う機会だからです。
筋力トレーニングは適切なフォームから
筋力トレーニングの場合、トレーニングを実施する際に最初に取組む必要があるのは、適切なフォームを身につける、適切なフォームで出来るような気に仕方を覚える、など段階はありますが、筋力トレーニングで大切なのは、適切なフォームで運動を実施することです。
スポーツが得意→適切なフォームではなくても持ちあげられる
スポーツが得意だから、最初から適切なフォームで出来るとは限りません。そんな時に先ほどあげた長所の使い方を間違う可能性が出てきます。適切なフォームで出来ていないのに、重量などの負荷を増やすことは筋力トレーニングの進め方として適切ではありません。
でも、「競争が好き」「力が強い」「体が強い」「気持ちが強い」「上手に出来る」これらのせっかくの長所を間違えて使うと、適切なフォームで無くても、重りを持ち上げることが出来てしまう要素になります。
| ライバルが自分より高重量をあげていると我慢ならない | 「競争が好き」 |
| 力があるので持ちあげられる | 「力が強い」 |
| 普通の人なら痛める動きでも耐えられる体 | 「体が強い」 |
| 少しの痛みや苦痛にも負けない気持ちの強さ | 「気持ちが強い」 |
| 適切なフォームとは違う方法で持ち上げる器用さ | 「上手に出来る」 |
すぐに行き詰まる、もしくは成果を感じられない
とはいえ、いくら「体が強い」「気持ちが強い」と言っても限度はあります。
それでも普通の人からみたら、十分過ぎるような重量でトレーニングをしているようにみえるかもしれません。
しかし、スポーツ選手の比較対象となるのは、普通の人ではなくスポーツ選手です。
適切なフォームが身に付いていないことが要因で、怪我をしそうなために一定のところから重量を増やすことができなければ、筋力トレーニングの成果を得られることはできないでしょう。
怪我をしなかったとしても、適切なフォームで実施していたら強くなるはず部位が強くならず、体全体として筋肉が実施する前よりついたと感じていても、スポーツの動作での成果を感じられないということが起きるでしょう。
はじめから別物と考えることが近道です
長所の部分がマイナスになるという視点から書きましたが、長所を上手に使えば筋力トレーニングの上達を助けるのは間違いありません。
| ライバルより完璧なフォームで重量も負けない | 「競争が好き」 |
| 力は適切なフォームのために使う | 「力が強い」 |
| 強い体で適切なフォームで実施するので高重量でも大丈夫 | 「体が強い」 |
| 疲労でフォームが崩れそうになるのに負けない強い気持ち | 「気持ちが強い」 |
| 適切なフォームが崩れそうなとき直ぐに察知し修正する | 「上手に出来る」 |
筋力トレーニングをスポーツのために実施していること、そして筋力トレーニングをスポーツは大切な点が違うことを最初から理解しておいて進めると、筋力トレーニングはスポーツに役立つと実感できるはずですよ。
