ゴルフでなく、テニスでも野球でもサッカーでも良いのですがジムで実施する”XX向けトレーニング”というのがあります。スポーツの練習以外のトレーニングを検討している方には、とても目に止まりやすい表現だと思います。
特にゴルフはコロナ禍を経て流行っていることと、ゴルフ人口の多い世代の方がシニアになりトレーニングにも目を向けていただけるようになったこともあってか、ゴルフ専用のプランを用意するなどゴルフが得意と謳っているジムも増えているようです。(この記事を書いているオザワは特にゴルフとは謳っていませんが得意です)
ゴルフ向けってどんなトレーニング?
でもゴルフ向けってどんなトレーニングなんでしょうか?
この記事を見つけてくれた方は、「ゴルフのためのトレーニング」を探している方だと思いますが、トレーニングのことを知らなくても本当にそのジムが”ゴルフ向け”適切に理解しているのかを、SNSやwebサイトで簡単に見分けることができる間違いを書きます。
「スイングを連想させる動き・似たような動き」に負荷をかけている
一般の方が、初見で「この動きはゴルフのスイングみたい」と思う動き。
もしこのタイプの運動をジムのSNSやwebサイトで発信している場合、それは色々な意味で疑ってかかった方が良いです。
その理由は2つ。
- 表面的に似ている動きと、本物は体の負荷が違う
- ジムでのトレーニングはゴルフの練習よりも効率よく体を改善するため
安易にスイングの動作に似た動きをジムのトレーニングで実施することが誤りです。
表面的に似ている動きと、本物では体の動きが違う
表面的に似ている動きは、本物では体のどの部位をどのタイミングでどれだけ使っているかと同じではありません。
本物と全く同じなら、本物で良いのでは?という矛盾
そもそも論になりますが、本物と同じ(力の方向・タイミング)を再現できるとしても、それだとゴルフクラブを持ってスイングの練習をすれば良いことを、わざわざ違う器具を使ってトレーニングをしていることになりますよね。
それは意味があるのでしょうか?
ゴルフの場合は、クラブをスイングのできる空間があればそれだけで練習できるのですから。
ゴルフのレッスンを受けてスイングの練習をした方が良いよ思いませんか?
似ている動作に負荷をかけるはNG
スイングの動作に似ている動作に負荷をかけることでスイングの速度を上げようと考えた場合はどうでしょうか?
ダンベル、チューブ、ケーブルを使用したマシンを使用して、スイングの動作をして負荷をかけて、素早く動く。
あくまで”似ている”であってゴルフのスイングの動作とは違う動作。
このような方法のトレーニングを取り入れている方は、”似ている動作と本物”のどちらも体が同じように動いていると理解をしているから、似ている動作に負荷をかけるという発想をされていると思いますが、この考えは間違いです。
似ているように見えても体は同じように動いていません。(同じタイミングで同じ筋肉が働き、力だけが増えることはありません)
技術に悪影響を与えたり、怪我のリスクも
似ていて違う動作は感覚を狂わす可能性があります。
スイングありきで動作をしそこに負荷をかけると、適切なフォームでスイングをすることがより難しくなります。このような状況は怪我のリスクを高める可能性もあります。
2.ジムでのトレーニングはゴルフの練習よりも効率よく体の能力を向上するため
ゴルフの練習だけでは「出来ない、改善に時間がかかる」体の能力を改善するのが、ジムでのトレーニングの役割です。つまり、安易にゴルフに似た動作を取り入れているジムは、自分達の仕事の役割を理解していないと考えられます。
何を改善したら良いのかを判断
ジムでのトレーニングはスイングや飛距離などの悩みの改善ために、体のどの能力を改善したら良いのかを判断し、それに適した運動を適切に実施することです。
”股関節をスイングで上手く使えない”と言う悩みであれば、股関節を使えるようになるための運動を適切に実施して、股関節を使えるような体を作るのがジムでのトレーニングの役割です。
まとめ
ゴルフの練習だけではなくトレーニングが必要だと考えた時に、何のためにゴルフの練習以外にジムでのトレーニングを実施するのかを思い出し、ジム選びの参考にしていただければと思います。