トレーニングを始めるハードルを上げてしまう考えの1つに
トレーニングには無理はつきもの!
トレーニングは無理はつきものと考えている方はいませんか?
無理と一口に言っても何を対象にするのか色々あると思いますので、今回はこの”無理”について考えてみましょう。
- トレーニングの時間をつくるのが難しいのを無理して時間を作る
- トレーニングの運動で無理をする
トレーニング無理には、時間について無理と、運動についての無理がよくあるケースと考えられます。
今回は、後者の”運動で無理をする”について書いてみたいと思います。
トレーニングで成果を得るには、本当に無理をする必要があるのか?
パーソナルトレーニングの場合、パーソナルトレーナーがそう考えているのか利用する方がそう考えているのか、それとも両方がそうなのかとありますが、いずれにしてもパーソナルトレーナーがそのように考えているとしたら問題です。
無理をして運動をするという考えは、根本的に間違いです。
”無理”とは道理に反すること
利用する方が無理が必要と考えていることがあるのは、一般的にトレーニングにはそのようなイメージがあるので当然です。だからパーソナルトレーナーはそうではないことを伝えるのが役割だからです。
何を根拠にトレーニングのキツイを調整しているのか?
”少し無理して”を感覚に置き換えた言葉にすると”少しキツイことを我慢して”と同じ意味になると思います。
この”キツイ”が何を根拠にしているのかが、トレーニングでは問題となります。
筋力トレーニングなどのトレーニングでは以下の2つがポイントになります
- 適切なフォームで実施しているか
- 適切な回数、時間、重さで実施しているか
この2つのポイントが適切に抑えれていない場合は、全て”無理=道理に合わない”のでそのまま実施してはいけません。
個人的な成功体験を元に、無理が成果を得るための手段だと考えている
”少し無理して”という言葉を安易に使用しているようケースでよくあるのは、自分の成功体験を元にしていることです。個人的な経験も根拠の一つであることは間違いありませんが、トレーニングの負荷の調整や運動の種類の選択には、客観的な視点が必要です。
必要なのは無理ではなく、適切に最大限の努力が出来るような方法
パーソナルトレーニングの場合、個人的な経験だけではなく根拠と安全を確保した上で、利用さえる方が最大限の努力が発揮できるようにトレーニングを実施していただくのと、無理をさせるのは全然違います。
- 無理:物事の道理に合わないこと
- できる限りの努力:その人ができる限界まで力を尽くすこと
人にトレーニングの指導をするなら、この2つの違いに敏感に考えられる必要があります。
まとめ
時々、耳に入る「トレーニングは少し無理・・・」、について、パーソナルトレーナーの立場として書いてみました。
無理で出来るような運動なら、パーソナルトレーナーは不要では?
そもそもなのですが「無理」でやれてしまうような運動なら、パーソナルトレーナーはいらないと思いませんか?
トレーニングで身体痛めて治療機関を紹介してくれるとか、自分が治療家なのですぐに治療もできてるというような所もあるようですが、これも親切なようで論外です。スポーツのため、美容のため、元気に暮らすための手段にトレーニングを選んでいただいた人が、怪我をする可能性があることを前提にトレーニングをするなんてことはあってはいけないことです。