多くのかたにとって、トレーニングは主役ではないと思います。仕事、趣味などで力を発揮しつづけるそのために、身体を準備して整える手段としてトレーニングをするのではないでしょうか。
理想通りにおこなうことは難しい
ここでの理想とは、トレーニングを生活の中心における人からみた場合です。多くの人はトレーニング時間や頻度などいつも理想的におこなえるとは限らないでしょう。現実的な方法を一緒に考えたり、あまりに時間がとれず効果を期待できない場合などは正直にお伝えするのもパーソナルトレーナーの役割と考えています。
トレーニング経験のない方が最初に頑張る必要があるのは
トレーニングの最終的な目標とは別に必要なのは、
「決めた日に必ずトレーニングをする」
トレーニングは目標に関わらず、一定の頻度で最低限の時間の確保が必要です。
短期集中的なパーソナルトレーニングなどが流行るのも、良し悪しは別に2ヶ月位ならなんとか時間をつくれそうということが合っているからでしょう。
ちなみに、パーソナルトレーナーの利用のしかたとしては、
「トレーニングの身体的な効果ということだけではなく、安全な運動を楽しくおこなうことが目的」
そのようなかたが、空いた時間に運動したいけれど、何してよいか分からないし怪我でもしたら困るので、その時だけお願いするというのはアリだと思います。
こうした方の場合は、「空き時間→運動」なので頑張る必要はないかもしれませんね。
話が少しずれたので戻しましょう。トレーニング経験の無い(少ない)かたが、時間を確保するのが難しい理由もいろいろあるかと思います。
1番期待している成果が感じられるまでが難しい
実際にトレーニングの効果を体験された経験がない方が時間をつくるのは、そうではない方に比べて大きなエネルギーが必要なのも当然かと思います。トレーニングで変えようと考えたり、良さそうと頭では思っていても。最初から身体を動かすことを直ぐに気持ちく、楽しく感じられる方ばかりではないと思います。
「成果を感じられるためには少し時間が必要」
トレーニングになにを期待されているかにもよりますが、なんらかの成果や、期待を持てるような変化(実際に効果的かに関わらず)が身体に現れるまでは、時間を確保するための意志を保つのが難しいのは仕方がないと思っています。
1回ごとのトレーニングで得られることに意味を持たせられるか
最終目標だけを考えていると、挫折しやすかと思います。パーソナルトレーニングの場合、パーソナルトレーナーの進め方が重要ですが、1回のトレーニングの小さな目標やそれが最終的な成果にどうつながるかが見えると少し違うのかもしれません。
- 自分でおこなっていた時は、腰が痛くなったのに、そういったことがない
- トレーニング前より腰や膝が楽になった
1回のトレーニングでも、感覚の面での効果は感じていただけるケースや「翌日の筋肉痛」も最初のうちは有効かもしれませんね。人によっては、こうした久しく感じたことがなかった感覚が、結果的にトレーニングの時間を確保することにも繋がる場合もあるかと思いますが、それだけでは弱いのかと思います。
最初の数週間、数ヶ月続けることができるか
多くの人は、何らかの成果を得ることができているでしょう。
「やってみたら、意外に時間があった」
「時間は厳しいけれど、それ以上に調子がよくトレーニングが必要と感じている」
ただこれも、行ったり行かなかったりで半年位が経ってしまうと、こうしたことは感じていただけないかもしれません。そのためにも必要なことは「決めた日にトレーニングをおこなう」です。
まとめ
時間が確保できるかというのは、「本当に困っているか」も大きいかと思います。休む理由をいくらでも言えるのであれば、客観的にその方がトレーニングをされたほうがメリットがあるとしても、パーソナルトレーナーが色々言うべきことではないのかもしれません。
オザワ自身、トレーニングをちゃんと始めたのは必要に迫られてでした。その特に、期待した成果があがらなかったり、調子を戻す必要性を大きく感じていなければ、その時から15年以上経ったいま、こうした文章を書いていることはなかったでしょうね。